肘内障に対する施術は単純です。
外れた溝に骨を戻す徒手整復施術を行います。
肘関節を軽く屈曲して橈骨頭を押さえながら前腕を回内するか、肘関節をやや強く屈曲して橈骨頭を押さえながら前腕を回内します。この時必ず“クリック音”を確認し整復ができたことを認めます。
痛いのと、白衣(制服)施術者と初対面がほとんどなので怖いのとで激しく泣いて体に触れるのを嫌がるこどもが多いですが、整復時間はわずか十数秒から二十秒以内で済みます。
関節の脱臼の一種ですので、整復施術をします。痛みはすぐに解消されることがほとんどですが、骨格がしっかりとするまでは反復して起きる可能性が高いので、腕を強く引っ張ったり、捻ったりしないようご家族へアドバイスさせて頂きます。
また、腫脹や圧痛などがみられる場合には骨折などとの鑑別のためエコー観察で画像を見るか、医療機関でX線等の精査をお勧めする場合もあります。
肘内障は、動いているうちに自然と治ることも珍しくはないのですが、骨折やその他の症状を伴ったりまた、無理に動かすことで悪化する可能性もあります。
お子さんが急に腕を押さえ、痛くて泣きだすようなことがありましたら、自己判断なさらずにお電話でも構いません、お気軽にご相談下さい。
ヒトの肘から手首までを前腕と呼びますが、前腕は橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)と言う二本の骨で成り立っています。
掌(手のひら)を上にした時に親指側にあるのが橈骨で、小指側にあるのが尺骨です。肘と手首でそれぞれ関節を形成しています。肘内障はこの肘側の関節で起きます。
近位橈尺関節(きんいとうしゃくかんせつ)と呼ばれるこの関節は、尺骨の側面に橈骨の先端がはまる溝があり、輪状靭帯と呼ばれるベルトで押さえている構造です。
6歳くらいまではこの溝が浅く、ベルトも柔らかいため、手を強く引っ張られたりすると溝から外れてしまうのです。
お子さんが急に飛び出したりまた、自転車や他者などからの強い接触(衝突など)を避けるために咄嗟に手や腕を引っ張ってしまいがちですが、胴体ごと抱えるなどの対処も必要です。
遊んでいて、手を床などに付いただけで起こることもある2~4歳くらいの子どもに多いケガです。腕をぶらーんとして痛がっていたら、肘内障を疑って下さい。
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